近頃、モバイル機器はすべて充電式です。便利ですよね。乾電池なんてずいぶん珍しくなっちゃいましたね。子供のころ、ゲームボーイでたくさん乾電池を消費したなあ……。
とはいえ、便利の裏に潜む充電式のバッテリーの弱点。そう、劣化です。
こんな経験ありませんか?
コーヒーを飲みながら、テレビをボーっと眺めている。今日も仕事。朝食を食べ、朝の支度を済ませ、あとは電車までの時間をのんびり過ごすだけだった。
ふと、俺は充電ケーブルに接続しっ放しのiPhoneに気づいた。いけない。忘れるところだった。
俺はiPhoneを手に取る。
充電はバッチリ。フルの状態だった。
胸ポケットにiPhoneを入れて、テレビの電源を落とすと、俺はかばんを手に取り、颯爽と家を出た。
通勤中はイヤホンを耳に、適当に音楽を流し続ける。気が向いた時はradikoでラジオを聴くこともある。意外と音も良くて、楽しいのだ。
電車の椅子に座り、俺はiPhoneを取り出し、朝の音楽を耳にしながら、ニュースを確認していく。中にはまとめサイトの情報なんかも載っていて、これさえあれば雑誌や新聞なんて必要ない。
1時間程度の通勤時間を終えて、俺はまた胸ポケットにiPhoneをしまうと、会社までの道のりを歩く。
通勤を終え、何気なくiPhoneを取り出し、俺は驚愕した。
……なんだこれは?
俺はiPhoneの映すバッテリーの絵が気に食わなかった。たったの1時間前にフル充電し終えたのに、どうしていまにもバッテリー残量がひっくり返ったんだ?
何もわからないまま、俺はただ電車に揺られていた。
リチウムイオンバッテリー
最近の充電池はリチウムイオンバッテリーであることがほとんどです。iPhoneに限らず、他の携帯電話も、タブレットも、ノートパソコンもすべてそのはずです。
「ニカド電池」と言う、別の充電池があり、昔はこちらの方がポピュラーでした。ミニ四駆をやっていたひとにはなじみある言葉じゃないでしょうか。
「充電池」という言葉は「ニカド電池」と「リチウムイオンバッテリー」を切り分けずに定義していることがほとんどです。でも実はニカド電池とリチウムイオンバッテリーには大きな違いがあり、いくつか充電に関して誤解を受けていることがほとんどです。
リチウムイオンバッテリーの特徴を正しく知ると、これまで『「充電」に関する常識』と言われているものと違う部分があります。
とりあえず、まずはリチウムイオンバッテリーの特徴をかんたんに書きます。
- 満充電状態(=100%)で放置すると劣化する。
- 過放電状態(=0%)で放置すると劣化する。
- 保存状態は50%あたりがベスト。(購入時のバッテリー残量が50%前後なのはこれが理由)
- 0%の状態が長く続いても劣化する。
- 熱でも劣化する。
- 充電可能回数があるが、回数の計算方法は「0%から100%までの充電を繰り返した回数」のため、継ぎ足し充電の回数が多くとも劣化にはまず影響しない。
「あれ? 継ぎ足し充電ってNGじゃないの?」「放電作業が必要じゃないの?」と思われた方、いらっしゃるかもしれませんが、それらはすべて「ニカド電池」の特徴です。リチウムイオンバッテリーで意識する必要はありません。
ただし、以下の充電はNGです。
- 寝る前に充電ケーブルに刺して、眠りにつく。
- カバーを外さずに充電する。
- 充電したら100%になるまでケーブルを外さない。
じゃあいつ充電するんだよ! とお困りのあなた、ええ、いい時間がひとつだけあります。
それは、朝、目が覚めたその瞬間です。
目が覚めて家を出るまで、一時間~二時間ほど時間があるはずです。この間に充電するんです。大丈夫、ぼくのiPhone6Plusもそれでやってますけど、毎日90%以上に充電できていますよ。
まとめ
寝る前に充電しないこと。朝起きたら充電すること。残量が気になる時は数十分の継ぎ足し充電をすること。とにかく100%や0%で放置しないこと。
これだけ意識してやれば、バッテリーは長持ちすると思いますよ。
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