iPadユーザーのみなさん、今日もカフェでドヤ顔してますか? 恥ずかしながら、ぼくは今日、初カフェドヤ顔でした。コーヒーはあるし、くつろげるし、ネットワーク環境はあるしで言うことなしですね!
でもカフェのWi-Fiって暗号化されていないから危ないんです。危ないんだけれど、便利だから使いたい! だから、安全にネットをするため、「VPN Gate」を試してみました。
タリーズにお邪魔しました
以前の記事で「スタバ」を連呼しておきながら、実はぼく、どちらかというとタリーズのほうをよく利用しています。個人的に、のんびりするにはスタバよりも良い空間です。ひとりでも入りやすいですし。
タリーズもスタバと同様、フリーWi-Fiを使用できます。実際、「tullys_Wi-Fi」というSSIDがあり、それを選択することでWi-Fiを使用できます。
Wi-Fiに接続すると、冒頭の写真のサイトが開き、「インターネットに接続」をタップすることで、ネットサーフィンが可能となります。しかし、ネットをするにはのっぴきならない問題もあり、
ご利用いただくWi-Fiネットワークの通信は、暗号化されておらず通信を傍受されるおそれがあります。
あらかじめご了承の上でご利用くださいますよう、お願いいたします。
という記述があります。そんなわけで、プライバシーにかかわる通信は一切アウトです。危険が危ない! と言わんばかりのリスクが伴います。
たとえば、Apple IDにクレジットカード情報を設定している方は少なくないと思います。その場合、「App Store」に接続して、何かをダウンロードする時、Apple IDの情報を暗号化せず送信するわけですから、クレジットカード情報をその時、盗み取られる可能性は充分ありうるわけです。
せっかくのフリーWi-Fiスポットなのに! と嘆きたくなりますよね。便利なのに使えば危険。どうにか良い方法はないでしょうか?
そこで登場、VPN Gate!
採れる対策はVPN接続です。「なにそれ?」って方もいるかもしれません。
とりあえずWikipediaの記事を見てください。そこに書かれている通りですが、今回の例で言えば、VPNを使うことで、物理的には「tullys_Wi-Fi」を使いながらも、「VPN Gate」の提供するネットワーク内にいて、そこから通信していると見せかけることができます。
「え? でも暗号化されてないから『tullys_Wi-fi』は危険なんでしょ? じゃあ『VPN Gate』を経由したって同じじゃないの?」と思ったあなた、ご安心ください。「VPN Gate」のトップページにこのような記述があります。
- 外国政府等の検閲用ファイアウォールを回避し、海外の YouTube などの Web サイトを自由に閲覧できます。
- IP アドレスが VPN サーバーのものに書き換わります。インターネットで安全に情報発信をしたり、Web コンテンツを閲覧したりできます。
- 暗号化により公衆無線 LAN を安全に利用できます。
また、「VPN Gateの概要」には、「どうして公衆の無線LAN(たとえば今回の『tullys_Wi-Fi』)を安全に使用できるのか」といったことが(ちょっと長いですが)しっかり記述されています。
カフェの提供するフリーWi-Fiを使う場合に限っての話になりますが、勝手に要約すると、「VPN Gate」を使えば「同じカフェにいるヤツから盗聴されないよう暗号化してやるよ!」ってことです(厳密には違いますが、そういうことにしといてください)。
ただし、くれぐれもご注意願いたいのは、「VPN Gate」を利用することでネット接続が絶対に安全になるわけではなく、効果はあくまで同じフリーWi-Fiを使用している人間に盗聴されるリスクを限りなくゼロにするだけです。VPNサーバーから目的のサイトへの通信は暗号化されていませんので、完璧に安全な状態でないことは忘れないでください。何があっても責任は取りませんし、取れません。
前置きはいいからさっさと繋げや!
それでは、早速、「VPN Gate」を利用しましょう。
今回は何も初期設定のいらない「L2TP」を使用します。
VPN Gateのサイトから利用可能なVPN中継サーバーを探す
「VPN Gate」のトップページに利用可能な中継サーバーが一覧化されています。今回はその中から「L2TP/IPsec」が使用可能なものを選択します。
「フィルタ」から「L2TP/IPsec」を選択して「サーバー一覧を更新」をクリックすると、「L2TP/IPsec」を利用可能なサーバーだけが表示されます。
その中で「IPアドレス」をそのままコピーするか、控えておいてください。
iPadにVPN構成を設定する
以下の手順でVPNを設定できます。
まずは「設定」アプリから「一般」を選択し、下のほうにある「VPN」を選択してください。
次に「VPN構成を追加...」を選択してください。
ずらずらと出てきますが、上記の画像を参考に、以下の考え方で入力してください。
説明 | なんでもかまいません。ここでは「vpn gate」と入力します。 |
---|---|
サーバ | 先ほどコピーしたIPアドレスを貼り付けてください。 |
アカウント | vpn |
RSA SecurlD | オフ |
パスワード | vpn |
シークレット | vpn |
すべての信号を送信 | オン |
入力が終わったら右上の「保存」をタップしてください。
設定が保存されるので、あとは「VPN構成」を接続するだけです。
接続してみた!
すると、左上に「VPN」と表示が出てきます。これでネットサーフィンができることを確認すると、完了です!(サーバーによってはつながりにくいものもありますので、その場合は違うサーバーのIPアドレスを設定してみてください)
使ってみてどうだった?
とりあえずチョー遅いです。でもこの遅さがなんだか、安全な感じがして、非常に心強いです。
速度面の不満はありますが、ひとまずの無防備な状態から脱却できました。
まとめ
ぼくもそうですけれど、近頃、タブレットを持ち歩いているひとは多いと思います。でもみんながみんな、セルラータイプを購入しているわけではありませんから、そんなひとにはフリーWi-Fiスポットはものすごくありがたい設備です。
そのフリーWi-Fiを可能な限り、安全にすることで、もっと快適なタブレットライフを堪能していきたいと思います。
カフェだったら、家で作業するより断然集中できますからね!
これ、結局LAN内だったら関係なく傍受されるんじゃないかなぁ・・・
返信削除WAN内だったら効果的だけど。